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腹黒ドS王子の愛する人

第21章 お兄ちゃんの場合。

店を出て、歩くのはいいものの二人を包むのは沈黙。





あぁ、俺またやらかした.....







「慧、ごめん....あんなとこで大騒ぎして....」





いつも優しい慧の無言が辛くて背後から声を掛けると無表情の慧が振り返る。







「......桃史、おれがなんで怒ってるかわかってないだろ。」



「え.....」




言われた意味がわからなくて困惑する。




店で恥をかかせたことにおこってるんじゃないのか?








「はーー....」





呆れたように慧は長くため息をつくと両手で俺の頬を包んだ。








「桃史が俺の浮気を疑ったことに腹立ってんの。」

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