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密ばち

第12章 後味

一夜明け、朝食をすませた弥月は一人ベランダに出て風にあたっていた。



昨日のことを思い出していたのだ。
恭介は既に部屋を出ており、午後のドライブの約束まで一時帰宅、となった。











あの後二人は風呂に入ったのだが、身体を交わしたことが恥ずかしくてお互いを見ることすらできなかった。


そしてベッドで眠りについた。


朝を迎えてもおはようとだけ会話を交わすだけだった。



ただ、お互いがまだ頬を赤くしていることだけは理解していた。





「……わたし……エッチ…しちゃった…」


風が黒髪を撫でる。


じわじわと昨日の記憶が蘇ってくる弥月。


「……しかも、恭介と」




考えるだけで弥月の秘所は熱くなる。

見たことのない恭介の「男」の姿、ギラついた瞳。
いつものおどけていたただの幼なじみはそこにはいなかった。

下から見上げる恭介の姿が脳裏によぎる。




「……頭から消えないよ…」




弥月はその後トイレにて一人エッチをしたことは…言うまでもない。



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