DAYS
第41章 メレンゲクッキー S×N
S side
見た目は色白で。
抱けば軽くて。サックリしていて。
それでいて、
口に含めば甘く溶けていく。
そんなコイツに、俺はすっかり魅了されて、
もう気が付けばずっと一緒にいる。
6年目の冬が来た。
今年もコイツは、コタツから出る気配もなく
ずーーっと猫背でゲームをしてる。
もうここまで来れば、
これも冬の風物詩だ。
「かーずー。」
「…。」
「なぁ、和ってば。」
「どうせ用もないのに呼ばないで。」
「…。」
こんな事を言われたって、もうめげる
つもりなんてサラサラない。
この小言とも、もう6年目だ。
こんなにツンツンしてても、
俺は和を愛してるし、
和だって俺のことを愛してくれてる…はず。
和から離れる事なんて出来ない。
だって和の甘い味を知っているから。
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