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襲われちゃう女の子

第1章 彼氏の友達





「(何で私、こんなのに参加してるんだろう……)」


ワイワイと盛り上がる周りを冷めた目で見ながらこの状況をどう打破するかで悩んでいた。

元々は彼氏である健一が悪いんだ。友達に合コン組むの頼まれたっていって私まで駆り出すから。

健一とは付き合って2ヶ月ぐらいになる。周りからはその付き合いは秘密にしていて、だからお互い未だフリーだと周りには伝えてある。それが仇となってしまった。

何故秘密にしているかと言うと以前健一と付き合っていない頃、猛烈なアタックを受けていた私は彼の告白を何度か断っていた。それなのになかなか諦めてくれない彼に私が折れたのだ。

しかしあれだけ拒否していたのに付き合うことになったということは周りには少し言いづらい。そんな理由で交際を秘密にすることで私は彼の恋人になることを許可した。

元々は他に女の子がいたらしいのだがその子が来られなくなってしまい、急遽代役として私を選んだ健一。お願いつーちゃん、とあの顔で言われてしまったら断りづらい。

そんなこんなで私は今この場にいるのだが、


「(アンタ何イチャイチャしてんのよ!?)」


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