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襲われちゃう女の子

第2章 友達に縛られて




暫くして腕の拘束は解かれたけど私の体は動けなかった。
いきなり友人の男に襲われてしかも中で出されてしまったという現実に戸惑いが隠せない。


しかしそんな私に対してこの男は酷くご機嫌で、


「一回吉沢としてみたかったんだよね。思った通り最高だよ」


そう言って私に口付けをする。

その態度に怒りを露わにした私は唇に噛み付いた。


「ほ、本当に最低っ……訴えるからね」

「そんなこと言って、吉沢だってあんなに悦んでたのに」

「悦んでなんか」

「本当?」


私を見下ろしている宏太が取り出したのは彼の携帯だった。
そして何をするかと思えば彼はそれを弄りだす。

すると、


『あっあ、ぁあっ!』

「っ!?」


その携帯から聞こえてきたのはどう考えても私の喘ぎ声だった。
もしかして今までのやつ、全部録音されてた?


「こんなに善がってるのに……襲われてるって信じてくれるかな?」

「け、消して!」

「もし他の友達にも聞かれたら困るよね」


宏太は私の飲み物に睡眠薬を仕込んだと言っていた。
つまり初めからこれが目的だったんだ。


「これからもずっと一緒にいようね、あかり」


そう私の名前を呼んだ彼に怯えずにはいられなかった。



《おわり》



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