テキストサイズ

友恋

第11章 特別






気持ちを隠しているのかもしれない。


なぜ?

なぜ隠すの?


…隠さなくてはいけないから、か。



「でも、それでも良いの。」


楓が静かに言った。



「それでも、そばにいてくれるから。それだけで良いかなって。」


楓の言葉に胸が締め付けられた。



「楓…雅さんのこと好きなんだね…」


私はなぜか目頭が熱くなった。



「へへ…」


楓は弱々しくも微笑みを作った。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ