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友恋

第4章 名前







「でも、副委員長カッコいいよね。背高くてスラッとしてて。中身はわかんないけど、外見だけ見るなら優姫とお似合いだったなー。」


「それはどうも。」



「ねー、もっとノってよー。」


楓が私の腕を揺さぶる。



「確かにカッコいいかもしれないけど、それだけだよ。それに…」


「それに?」







「私、あの人苦手、だから…」









“姫”

そう呼ぶ彼の声が頭の中で響いた。



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