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視線

第3章 ベランダで

今日は 気持ちのいい 日曜日の朝。

朝から 普段なかなか出来ない 布団干しと 隅々までの部屋の掃除を頑張った。

舞は 部屋着である パイル地のホットパンツに Tシャツで 洗濯物を干していた。
鼻歌交じりに 洗濯物を干し 無造作にまとめた ポニーテールが揺れる。
「 今日は すぐに乾きそうだわ!」
少し 嬉しい気分だ。

舞の目の端に 隣の家のカーテンが動いたのがわかった。

チラッとそちらを見ると そこは梶原家の二階の窓だった。
その揺れた カーテンの陰に 人が立ってるのがわかる。

梶原だ…

また ジッと 舞の洗濯物を干してる様子を 盗み見ているようだった。

まただ… こっち見てる… なんなの…

梶原は カーテンの隙間から こっそり見てるのだ。

しかも 洗濯物の中には 舞のパステルカラーの下着が干してある。

あ! まずい…!

舞は 下着の洗濯物だけを 手に取って 部屋の中に逃げるように入って行った。
あ 私 鈍感だったわ… あのベランダからは うちの洗濯物が梶原さんの二階から丸見えだ。

今まで 全く 気づかずに干していた。
もう 下着類は ベランダに干せない…

梶原さん 今まで もしかしたら ずっと見てた…?

わぁ 恥ずかしい…

舞は あの目で下着を見られていた事を 悟った。

やだ… ドキドキする。

バスの中で 梶原が 舐め回すように見た時 私の下着も透視するように見ていたのか…?

舞は もう完全に 梶原を意識していた。

なんか ストーカーっぽいけど あの目が気になる。
あの視線で 見られると なぜか 体が熱くなるのだ。

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