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かさじぞう

第1章 むかしむかし ある山奥で…

「もうっ 歩きにくいよ!」

オレは叫んだ。 歩きにくい。あるのか無いのかわからん足は深い雪ん中に 埋もれて ちっとも進まない。

大体さ こんな時まで 横一列じゃなくてもいいじゃない。
力有り余ってる 雪ん中大好きな人が 一番前歩けばいいじゃない。

「やっぱさ 身体鍛えたほうがいいよ?」

「鍛えるとか鍛えないとか ちがうんだよ」

キラリと汗を飛ばしながら 頭の後ろで手を組んでフンフン言ってる奴と 楽しくおしゃべりしてると

「脱ぐ」

ボソッと聞こえた声に4人一斉に振り向く

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