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虹色の精霊に導かれて…

第8章 ハワイの夜 1泊目 ②

松本視点

「おれは、ココの片づけをしてる。
 それにマー君帰ってきた時、部屋 開けなきゃでしょ?」

 扉の横に刺さったままのカードを指さす。


S「じゃ、俺も手伝うよ」
 テーブルの方に戻ろうとする翔さん。


「いいよ。
 翔さんはリーダーの傍にいて
 スケジュール的に一緒にいれるの今晩位でしょ…

 今は体と心の支えになってあげて、今日はけっこう疲れてるはずだから…」

 廊下の方に親指を立てて振ってみる。


S「そうだね…わかった」

 数秒の間に、いろいろ考えたんだろう…

(翔さんの百面相はいつ見ても面白い♬)

「翔さんも送り狼にならないでよ♪」

 調子に乗ってふざけた俺に沸騰器が瞬間に沸騰する。


S「オイ!
  次、そういう事言ったらグーが飛ぶぞ!!」
 低い声と睨む目が俺を刺す。

「ご、ご免なさい!!!!!!!」

 あわてて、キッチンに逃げ込む。


O「ふふふ♪翔ちゃ~ん♡」

 廊下から、智さんの声。


S「はーい♪」
 
 突き出したグーをパーにして廊下に走って行く翔さん。


(リーダー!!
  ナイスタイミング!!)





大野視点

「じゃぁおいら。部屋に帰る!」


S「あ、待って!」
 翔くんの慌てた声が聞こえてくる。


(早くおいで…おいらの部屋でもう少し話そう♪)

 扉を開けて廊下で待っている。


S「じゃ…」
M「いいよ…」


「何してるの?」
 部屋の中を覗くオイラ。


{気になるか?}
 耳後ろから“声”が聞こえてきた。

「大丈夫だよ…ふふ…松ズンに遊ばれてるだけだから…」


{余裕だな…御仁}


「ふふふ…いいだろう♬」

{はーあの聡明な御仁…は、どこへ}


「ふふふふ♪翔ちゃ~ん♡」


S「はーい♪」


{ヤレヤレ、今世のショウは御仁に骨抜きだな…}


「あっちで待ってろよ。

 翔ちゃんと一緒に行くから…」


{では、まってます}

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