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秘密

第17章 前進

※大野side

長「ルナ、歌え」

1人マイクの前に立たされるルナ
気が抜けているような顔をしている
きっと嬉しいはずなのに
久しぶりに会えた長瀬くんにベタベタしたいはずなのに

長「ルナ!!」

ルナは長瀬くんを見つめると
「無理だよ」って

「何にも出てこない、言葉もリズムも…」

「いいから歌え!」

ルナは頭を抱え始めた
髪の毛をぐしゃぐしゃにしながらも
歌詞を見つけ出している

「出てこない…出てこない…」

「ルナ!逃げていいのか?自分から!今苦しんでることでも何でもいいから歌え!」

「うぅ………」

ルナの動きが止まった

「行けるな?」

ルナは頷いたんだ
無理って言ってたのに長瀬くんの強い後押しで

上を向くとマイクに向かって歌い出した

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