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秘密

第22章 再出発

※大野side

今日は新曲の収録

明日は大晦日、ルナが退院する予定の日
俺らは紅白からのカウコン司会
ルナは見てくれるかな
この曲も聴いてくれるかな



最近の俺はおかしいと自分でも思う
気がつけばルナのことを考えている
逆に今まで何考えながら今まで過ごしてきたのか気になる


ニ「大野さん、聞いてます〜?」


いつものようにスキンシップが多いニノ

「っあ、ごめん、なに?」

ニ「だからー、2日、サプライズにしませんか?って」

「うん、いいよ」

ニ「相葉さーん!いいって!」

相「やったぁ!」


本当に総武線コンビさんは
いつまでも子供な感じ

カメラが回ってるの時のニノはすごくツンデレだけど
こうしてカメラが回っていないときはすごく素直だ



収録が予定より早く終わり、
明日が紅白なこともあってみんな午後はオフだった

相「ルナのところ行きたいなぁ」


櫻「いや、さすがにダメだろ、俺らだって明日あるんだから」


そうだよね…
今日は諦めないと


みんなで楽屋を出て駐車場へ向かう




ニ「あ、ルナ!!」

俺ら以外誰もいない廊下に響くニノの声
前を見ると自分の足でしっかりと歩いているルナの姿があった


みんなで駆け寄る


「退院できたの??」

「うん!たくさん頑張ったらお医者さんが退院していいって」

相「すごいねルナ」

ニ「よく頑張ったね」


「大ちゃんちょっといい?」

「うん」


翔くんを横目で見ると
嬉しさから出る微笑みと
自分が選ばれなかったという嫉妬
その両方が合わさったような怖い顔をしていた

ルナの方に向き、目線を合わせると
コショコショ話で

「今から歌うの、来れる?」

って



メンバー全員いるのに俺にだけ教えてくれた
翔ちゃんだけにじゃなくて、俺だけに

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