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秘密

第27章 共

※二宮side

「普通じゃないんでしょ?」



リビングから聞こえる声

ソファを見るとルナと大野さんが向き合って座っていた
真面目な顔した2人


「普通じゃないよ」


大野さんがなにも言わないから俺が言うと
いきなり俺に目線が集まった

大「ニノ…」

え、俺悪い意味で言ってないんだけどな
そんな悲しそうな顔で見ないでよ

2人のいる方に向かいながら話した

「普通じゃないでしょ?ルナがここにいるのも他のファンの子からしたら夢のような話なわけ。学校に行くのが普通親がいるのが普通、そうじゃないよ。それより上を行けばいいみんなと同じじゃなくていい。みんながみんな、親がいて学校に行って、それじゃつまんないじゃん。『みんな違ってみんないい』っていうでしょ?一人一人が違くてその個性とか、事情とか…そういうのを分かり合って接するんだから。…ん〜まぁルナが普通じゃなくても

俺らにとってルナは特別だから」



ルナの隣に座ると2人して涙流してて
あぁ、またやってしまった
って思う

俺最近語るの多いな

ル「…特別…?」


「うん、俺ルナいないと無理って大野さんさっき泣いてたよ」

ル「…っw大ちゃん泣いたの?」

「も〜大泣き!こんなおじさんなのに顔ぐっちゃぐちゃだったもんw」


どうにかこの重い空気をどうにかしたくて大袈裟に言った


大「やめてくれよぉ〜」


ほらこの人さっきの涙が嘘みたいに笑ってる

大「風呂風呂!!」

『いってらっしゃーい』

お風呂場に向かいながら右手を上げる
きっとめちゃめちゃにやけてるよ





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