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秘密

第8章 存在

家の前に車を止めると
「ついて行こうか?」って言ってくれた
でも「1人でいく、」

相「頑張ってね」

「ありがとう…」

車から降り、インターホンを鳴らす

ピーンポーン

「はーーい」

ってエプロン姿で出てきたのは

「ママ…」

結婚したんだ…

「誰だー??」
奥の部屋から男の人の声が聞こえる

「結婚…したんですね…」

「 ルナ…どうしたの…」

「どうしても聞きたいことがあって…」

「とりあえず中入って」

言われるがままに家の中に入った

男の人がいない

きっと聞かれたくないんだろう

部屋の鍵を閉めると小さいテーブルに2人向かい合って座る

「聞きたいことって?」

「ルナの命は本当ですか?」

「は?」

「ママは今でもパパのこと好きですか?ルナの命は2人の愛の証でしょ?その愛がないならルナの命は嘘になります」

「何を言ってるの…こんな子産んだ覚えありません。あなたは本当にルナ?こんな子じゃなかったわ。もっともっと素直な子だったわ。」

「ママ……」

「ママなんて呼ばないで!もうここに来ないで!」

初めて見たんだ
この時
ママが怒鳴っているの

見つめていることしかできなかった

いきなり目の前が暗くなった

「い、痛い……」

殴られたんだ人生で初めて

「出て行って…でてって!」

って言いながらひたすらに殴られた

ガチャっと鍵が開く音が聞こえると
ママの…この女の人の男の人らしき人が

「やめろ!なにしているんだ!」

って止めてくれたんだ

死ぬかと思った

口の端から血が出ていた
それだけじゃない

腕には痣ができていた

「帰って!帰って!」

「落ち着け!ごめんね…何があったかわからないけど今日は帰ってもらえるかな?」

「はい…すいませんでした…もうニ度と来ません…」

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