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秘密

第9章 絆

※櫻井side

Tシャツからでる腕
ハーフパンツからでるふくらはぎ
笑っている顔

あらゆるところにある痣

その全てがルナを苦しめた

それが許せなかった

「しょ、翔くん?」

ふと呼ばれた名前に我にかえる

するとルナは心配そうな顔をして俺を見ていたんだ

この子はどこまでいい子なの

あんな酷いことやられたのにやり返さなかった
こんなに辛い思いをしたのにその顔をみせたのは2人でいた時だけ

どこまで強いの

「ごめん…なんでもない」

おれは少し頭を冷やすためにベランダに出た
さっきルナと来たところ
さすがに夏の終わり頃、6時をまわっている
寒い…

すぐリビングに戻りZEROの原稿を読む

ルナはまた智くんの足の間に入っている

ルナは智くんが好きなのかな………

おれの視線に気づいたのかルナが俺を見て首を傾げた

そして「翔くん!頑張って!ZERO翔くんの時観てるよ!」って顔を赤くしながら言ってくれた

智くんは何か隠しているかのようにルナを見て微笑んでいた

「ありがと、頑張るよ」

内心すごく嬉しかった
これは頑張るしかないだろ、
だってルナが観てくれてるんだから

櫻井翔やる気スイッチON

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