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秘密

第12章 輝く

「その人たちに会ってルナは変われた気がしたんです。独りになった時、どうしていいかわからなくなった時、いつでもそばにいてくれて、たくさんの優しさをもらって、今ここに立ててます。このステージこの会場にはルナの夢がたっくさん詰まっています。そこで、ひとつどうしてもやりたいことがあるんですけどいいですか?」

涙ぐみながら聞いてる人、優しい眼差しで聞いてる人、様々だったけどみんなが大きく頷いてくれた

「ありがとう。では今からみんなをルナの見る世界へ連れ出します。」

会場の電気がいきなり消える

ここからだ

〜♪〜

イントロで分かったのか会場が一気に騒めく

全盲の少女 生まれてこの方 光を知らない
いつも独りうつむいている
光をいつか見てみたいと それはまるで夢物語のようだ

……

光が全くない空間で歌っていく

少女は見えないままでいいと
強がるでもなく彼に笑いかける
少年は本当の理由を忘れていた
本当の光を忘れていた
少女は言う 光ならもう見つけたの

ここだ!
と手元にあるスイッチを押す
天井に映し出される星
プラネタリウム

会場はおぉーーーっておどろいている
天井を見上げるみんな
そうこの世界
みんなに見せたかった世界
[盲目の宇宙飛行士]を歌い終わると
次の曲にいく
この星の中で歌いたかったんだ

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