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秘密

第14章 言えない

※大野side

あまりにも翔ちゃんが泣くから
俺はみんなに合図して静かに楽屋から出た

「どうしたの翔ちゃん?」

俺が聞いてもただ泣くことしかできない翔ちゃん
何かをしゃべろうとしているけどその涙は止まらなくて

俺はぎゅっと抱きしめた
いつぶりだろう
こうやって翔ちゃんを抱きしめたの
ちょっとビクってしてたけどその全てを委ねるようにおれの胸で泣き続けた

おれはリーダーなんだ

って再確認した気になった

徐々に落ち着きを取り戻した翔ちゃんは
途切れ途切れだけど俺らに伝えてくれた

櫻「さっきの歌詞、俺が聞き取れたとこ、が、………」


翔ちゃんが言うにあの歌詞にはきっとルナのことがこもっていて
もしそれが本当なら自分は情けないって



松「俺、録音してたんだけどさ…」


この松潤の言葉から俺たちはあの歌詞の意味を知ることができたんだ


もちろん訳してくれたのは翔ちゃん
何回も聞き返して
紙にどんどん訳を書いていく

さすがだなぁと思いながらもみんな翔ちゃんの筆先を見つめる

そこから書き出されている言葉




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