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秘密

第15章 頼

〈2週間前〉

「お疲れ様でしたーーー」

収録が終わり大輝くんに楽屋で待っててと言われたので楽屋に向かおうとした時
いきなり手を引かれたんだ
そのまま小さな部屋に連れ込まれた

怖くて声も出なかった
こんなの初めてでどうすればいいのかわからなかった

?「ルナさん」

聞き覚えのある声
どこかで聞いたようなないような…

「ディレクターさん…?」

D「はい。あの、今日はあなたに話があります。」

「なんですか?」

D「嵐さんとどういう関係なんですか?1週間ほど前大野さんの家行かれましたよね?」

「それは……」

言っちゃいけない
嵐が守ってくれたって
ルナと嵐の関係を知っているのは長瀬くんだけ

D「言ってくださいよ。僕結構前から怪しいと思ってたんですよね。特にあなたの父親が亡くなってから。」

父親が亡くなってから………
パパの話いつぶりだろう
親が死ぬってこういうことなのかな
いない環境に慣れると忘れてしまうのかな

D「ルナさん!」

「えっと…何にも関係ないです。私が一方的にファンなだけなので。」

嘘をついた
一方的にファンなのは本当だ
これは昔から変わってない
でも関係は変わった確実に

D「じゃあ、何であの日大野さんの家いったんですか?なんも関係なかったら普通いかないですよね?それもあなたのライブの夜に」

この人は何もかも見抜いているのか

「なんでそれを私に聞くんですか…」

D「僕嵐さんのこと好きなんですよね。ルナさんと違って恋愛的に。だから困るんですよ。嵐さんにまとわりつかれるの。」

す、すき?
男が男を?

D「この怒りあなたにぶつけていいですか?嵐さんにぶつけてもいいですけど。」

怒りを?ぶつける?
嵐に………それだけはダメだ
嵐には何が何でも

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