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声の魔法2

第2章 予感

あれから1週間が経った。


喜恵の彼氏、正樹君の情報によると・・・
朝の情報番組のナレーションは先輩の代役だったこと。深夜アニメに出演していること。まだまだ新人さんなのでライブハウスでバイトをしてること・・・


しっかり情報を集めてる自分に驚く。ドキドキの予感・・・


今日はライブハウスの楽屋でまったり過ごしている。聡さんの仕事が終わるのをみんなで待っているのだった。

「で、どうなの?聡と付き合ってるの?」

『いえ、えっと・・・。』
顔が熱くなるのを感じる。

しばらくすると早番の聡さんが急いでやって来た。


「お疲れ!」

「聡くん、めぐみが待ちくたびれてるよ〜」

『そんな・・・大丈夫ですよ。』


「ごめんね。お待たせ。」優しく微笑む聡さん。

この声、やっぱいい声・・・

「ご飯まだでしょ?行こうか。」

『はい。』

「いいなぁ、私もお腹すいた〜。一瞬に行きたい〜。行ってきていい?」なんて言ってるけど・・・。


正樹君が仕事終わるまで待ってるんだよね。

『一緒に行く?』来てくれた方が私は助かるけど・・・だって二人きりは緊張しちゃうから。

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