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オムツン

第17章 十七枚目

店に客はいなかった。

「まだみたいね、先に始めましょ」

キョウコちゃんが前に座っていたカウンター席に座った。

どうやらお気に入りの指定席らしい。

キョウコちゃんの左側にママが座ったので、私は右側に座った。

まさかママが一緒になるなんて…。

私は頭がこんがらがっていた。

キョウコちゃんがこの店のオーナーで、そのお母さん…てことは、あの秘密の部屋も知っているのだろうか?

いや、まさか…でも…。

ママとキョウコちゃんはカクテルを頼んだ。

私はとりあえず飲まなければ二人についていけない感じがしたので、生ビールを頼んだ。

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