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金魚鉢の金魚ー夫婦の在り方ー

第2章 大喧嘩

 日曜日。強い雨が窓を叩く音で目を覚ます。

「おはよう」

「花、ご飯。あとさ、昨日、洗い物しないで寝ただろ」

 翔ちゃんは笑って、私の頭を撫でようとした。

 プツリ――。

 私の中で何かが弾け飛んで、気づいたら翔ちゃんの手を払いのけて、キッチンの食器棚に向かった。

「……花?」

 私はペアのマグカップとお茶碗を床に叩きつけた。

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