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Everlasting Love

第5章 東京



東京。
僕にとってこの場所が第2のふるさとになる。
関西で生まれ育った僕が…東京に馴染めるのだろうか…


聖輝「着いたぁ…!!」


家を出てから5時間。
僕は東京に着いた。


聖輝「えっと、ここから僕の家に行くには…こっちに行って…」


僕は手に持っていた地図を見ながらゆっくり歩く。


聖輝「ここを…左に曲がって…」


『キャー…』


『かっこいい…』


聖輝「…?何か聞こえてくる…」


『こっち向いて〜!』


『握手してください!』


聖輝「何だろう…?」


左に曲がると、そこには多くの女性が集まっていた。


『キャーッ!!』


『かっこいい!!』


『ツーショット写真撮ってもらってもいいですか?!』

誰か有名人がいるのかな…

聖輝「うっ…あっち側に行きたいんだけどなぁ…」


僕が通りたい道は大渋滞のため、移動しようにもできない状態だった。


聖輝「ハァ…どうしよう…」

ここから家までタクシー拾う距離でもないしなぁ…

聖輝「あっあの…ちょっ…向こうに…行きた…いたっ!」


無理矢理通ろうとしても、女性達に押されてしまう。

…仕方ない、ちょっと遠回りになるけど…別のルートから行こう…

ドンッ


聖輝「うわっ?!すっすみません!!」


「……。」


聖輝「あっあの…」


ぶつかった人を見ると、異様な威圧感を感じた。

おっ…怒ってるのかなぁ…
サングラスしてるから表情が見えないよ…

「…チッ」


聖輝「!?ごっごめんなさ…」


「何やねん、これ。」


聖輝「へっ?」


「ハァ…邪魔やわ…」

ヤバイ…
めちゃくちゃ怒ってる…!!

聖輝「あっあの…さっき…ぶっ…ぶつかって…すみま…」


「おいっお前!」

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