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Everlasting Love

第6章 10日間



1日目。
この日はデビュー曲の歌とダンスのレッスン。


波野「これが、涼野くんのデビュー曲だよ。」


聖輝「はい…」

My Darling…恋愛ソングかな…

波野「どんな曲か流してみるね。」


〜♪


『見つめて ダーリン 私を ダーリン あなたのその瞳で 私を捕まえていて ねぇ ダーリン?』


聖輝「なっ…?!」


波野「こっこれは…何というか…」

何この歌…男の僕が歌う曲じゃないよ…!?

聖輝「こっこれ…間違ってませんか…?」


波野「いや…渡されたのはこのCDなんだけど…中身が間違ってるのかな…確認してくるね。」


聖輝「はっはい…」

間違いだよね…だってこの曲…可愛い女の子が歌う曲だもん…

波野「涼野くん…」


聖輝「どっどうでした…?」


波野「…間違ってないって…この曲が涼野くんのデビュー曲なんだって…」


聖輝「どっどうしてこんな曲…」


波野「涼野くんをイメージして作ったみたいだけど…」


聖輝「えぇっ?!僕こんなイメージなんですか?!あり得ないよ!!」


波野「うーん…俺もこの曲はどうかと思うんだけど…やるしかないね…」


聖輝「うぅ…」


波野「でね、振り付けの方なんだけど…これ。」


聖輝「えっ?DVD?」


波野「涼野くんは映像を見てダンスを覚えるのが好きって言ってたから…こっちの方が覚えやすいのかなって思って…」


聖輝「なるほど…」


波野「あっでも、歌のレッスンの後にダンスのレッスンもあるからね。」


聖輝「はい、分かりました。」


僕はこの後、ほとんど休憩なしに歌とダンスのレッスンに打ち込んだ。

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