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Everlasting Love

第8章 入学式



4月2日月曜日。
今日は大学の入学式。


聖輝「ついに僕も大学生かぁ…」


光樹「せやなぁ…すっげぇドキドキしてる!」


聖輝「僕も!昨日の夜眠れなかったもん!」


光樹「あははっ!まるで遠足を楽しみにしてる小学生みたいやな!」


聖輝「もっもぉ!だって…楽しみだったもん…」


光樹「せやな、俺も楽しみやったわ!」


聖輝「ねっねっ!早く行こっ!」


光樹「おっおい!ちょっと待ってや!」



ざわざわ…


「ねぇ、あれ涼野聖輝じゃない?」


「ウソ!?私達と同じ大学に通うの?!」


「可愛い〜!」


「すげぇ…生で初めて芸能人見た…!!」


僕達が大学に入ると、僕達を見て周りの学生達が騒ぎ始めた。


光樹「さすが有名人。みんなお前のこと見てるで?」


聖輝「うっうわぁ…すごいね…」


光樹「なっなんか俺…隣で歩いてるん申し訳ないわ…」


聖輝「えっ?どうして?」


光樹「いやだって…何かなぁ…」


聖輝「えっやだやだ!光樹くん僕から離れないでね?」


光樹「いやいや!離れへんよ!」


聖輝「本当?」


光樹「うん!」


聖輝「よかったぁ〜」


光樹「(周りの学生からの視線が痛いわ…)」


聖輝「キャンパスライフ楽しみ〜」


光樹「…ハァ…」




僕達は無事入学式を終え、今日から大学生になった。


光樹「聖輝!帰ろうぜ!」


聖輝「うん!」


「あっあの!!」


光樹「んっ?」


「あっあの…その…」


聖輝「…?」


「…!!」


聖輝「あっちょっと!…行っちゃった…」


光樹「ははぁーん…そういうことか…」


聖輝「えっ?」


光樹「あの子、お前と友達になろうと思って話しかけたんやろ。」


聖輝「えっ?僕?」


光樹「うん、お前は今じゃ有名人やからな。有名人と友達になりたいっていう感じやろ。あれ。」


聖輝「そっそうなのかな…?」


光樹「これから4年間。大変やな、聖輝。」


聖輝「へっ?あっ…うん…」


光樹「さてと!腹減ったなぁ…飯行こうぜ!」


聖輝「うっうん!」


その時、僕はまだ知らなかった。
さっきの女の子が僕ではなくて、光樹くんのことを見つめていたことを…

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