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声の魔法3

第4章 対峙

朱里は考える。


圭介は同期の中でもイケメンなのはわかってる。女ぐせが悪いであろうことも知ってる。そんな圭介を見てるから素朴な聡を手に入れたくなったのだから…。


圭介を利用して聡に近付けば…あたしのことわかってもらえるはず…そう脳裏に浮かんだ。



「そうね。圭介と付き合うわ。」


「マジで?」


「そう言ってるでしょ。」

「じゃあ朱里ちゃんヨロシクね。」
チュッと唇が触れた。


「ちょっと。全ての女の子切ってからでしょ。こんなことしないで。」


朱里は聡により近づくため……楽しくなりそうだと…そっと口角を上げた。



その表情を圭介の目は見逃さなかった。


そして小さくため息をつくのだった。


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