背徳教師
第5章 五時間目
恵比寿先生は、俺より一年早くこの学校に赴任した先生だが…
英語の授業は、評判がよく他の学校から視察が来るくらいだ…
「そうですか?恵比寿先生の勘違いでは?」
「ふふふ!解らないですよね…女性の方が女性の変化に敏感なんですよ」
言われて見れば…
50歳を過ぎている教頭が…
時折…艶やかな時がある…
俺が赴任してきた時は、おばちゃんが侵食してきている感じの印象だったのに…
最近は…化粧も上手くなっているのもあるが…雰囲気が……
女に戻っている気がする…
あの噂は、一概にデマではないかもしれない…
“オバサン教頭は、教材の営業マンを談話室に連れ込み食っている…”
そんな噂である―――…談話室とは校長室と役員室の間にある来客専用の部屋だ…
一応…防音対策までされている―――…
お金を使う場所を間違えている気がするが……俺が口を出すことではない