宇宙
第2章 宇宙旅行
空はどこまでも真っ青で、小鳥のさえずりが朝を知らせる。
そんな事などお構いなしに、絢は深い眠りについている。
夏休みくらいはと、真希もそっと寝かせていた。
真希はせかせかと鼻歌まじりで掃除機をかけ、日頃放っておいていたお風呂場のカビや、細かいところまで念入りにチェックした。
昼過ぎに絢が目を覚まし、リビングに降りた時には真希の姿はなく、テーブルの上には置き手紙が残されていた。
“向こうの親子を迎えに行って来ます。冷蔵庫の焼きそば温めて食べてね。”
寝癖の髪をかきあげながら誰もいないリビングでボソボソと読みおわった絢は、思い出したかのように目をくわっと見開き、焼きそばを温め急いで食べた。
やがて真紀子達を乗せた車は帰ってき、絢はいたたまれない気持ちで玄関へと向かった。
『ガチャガチャ』
「汚いけど、上がって」
買い物袋を両手に持ち、ドアを背中で押しながら言う真希。
「「朝念入りに掃除したんでしょ」」
真紀子と絢は声を揃えた。
そんな事などお構いなしに、絢は深い眠りについている。
夏休みくらいはと、真希もそっと寝かせていた。
真希はせかせかと鼻歌まじりで掃除機をかけ、日頃放っておいていたお風呂場のカビや、細かいところまで念入りにチェックした。
昼過ぎに絢が目を覚まし、リビングに降りた時には真希の姿はなく、テーブルの上には置き手紙が残されていた。
“向こうの親子を迎えに行って来ます。冷蔵庫の焼きそば温めて食べてね。”
寝癖の髪をかきあげながら誰もいないリビングでボソボソと読みおわった絢は、思い出したかのように目をくわっと見開き、焼きそばを温め急いで食べた。
やがて真紀子達を乗せた車は帰ってき、絢はいたたまれない気持ちで玄関へと向かった。
『ガチャガチャ』
「汚いけど、上がって」
買い物袋を両手に持ち、ドアを背中で押しながら言う真希。
「「朝念入りに掃除したんでしょ」」
真紀子と絢は声を揃えた。