Spring Blind ~風の中、歩き出す~
第6章 これからとその先へ。
…あの成人式での再開から数年後…。
尊敬する人にも出会え、俺はダンスを職業としてデビューする事になった。
歩風には適わないけど、俺にもファンの方が付いてくれる様になった。
それに、彼女も更に大きな存在になっていった。
…きっと、歩風と出逢えた時から、俺の運命の歯車は動き出していたんだ。
もしも彼女と出逢わずに青春を過ごしていたら、俺は今ここには居ないと思う。
それ位大切で、大きな存在。
…そんな寄り道ばかりしてきた俺達だけど、彼女と結婚して、「ビッグカップル」だの何だのと世間を騒がせる事になるのは、また別の話…。
…今はまだまだな俺。
だけど、歩風が居てくれるだけで、俺は何倍も何十倍も成長できる。
ねえ、歩風。
俺と出逢ってくれて、親友になってくれて…。
そして、恋人になってくれて有難う。
君が居るだけで、俺はどんな風の中も歩いて行けるから…。