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夢。 〜 O×S×A×N×M 〜

第4章 櫻葉 story

★翔Side★




雅紀「…はぁっ、翔…」

翔「…何?」


雅紀「もっ…、ぁ、んっっ…もっ、と、」


汗にまみれながら
身体を捩りながら
か細い声で俺の名前を呼ぶ


翔「もっと?」


もっと。って
もう充分奥まで突いてるだろ?


雅紀「ぁ、ぁ、…名前、呼ん、で…?」



バカだな。

俺は雅紀の身体から
ズルッと自身を抜き去った



雅紀「翔…?なん…で…?」



翔「萎えた。シャワー浴びてくる」



身体を重ねても
キスをしても
頑なに名前を呼ばない
それが決め事だ


雅紀「翔!…ごめん…ごめんなさい…」


背後から聞こえるアイツの震える声を無視して
俺はシャワーのお湯をひねった


『それでもいい』と言ったのはお前だ
愛されなくてもいい、と…




翔「雅紀…」


いつもそうだ
ここで一人になってから
俺はお前の名前を呼ぶ
お前に届くことはないけど…


『翔…』

悲しそうなアイツの声が
耳の奥で響いてる

きっと今頃
一人、ベッドでうずくまって泣いてるんだろう?






何やってんだ、俺は…

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