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**奇跡*°

第5章 優也

「ねぇ たこやき食べたい」

「買いに行くか!」

「うん!」

本当はたこ焼きなんていらなかった
ただこのまま誰もいない家に帰っても
ゆうやくんのことばっかり考えてしまう
そんな自分がイヤだった
だから、誰かと……友樹といて
気をまぎらわそうとした

「そこで待ってて」

「うん」

こうやって他人に迷惑をかけなきゃ
自分を見失いそうだった

「あの…」

それが怖かった

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