
アイツまで徒歩5分
第2章 勘違いは後々響く
「げ…凄い汗……
つ〜か…なんで陣ヶ岡さんは涼しい顔してるんですか?!」
陣ヶ岡さんは、テーブルの資料を見ながら俺の話しに耳を傾ける…
「ん〜〜〜〜?
俺とお前じゃ、体の出来がちがうんだよ!
あれくらいで汗とか…最知、運動不足か?」
「ったく…一言余計なんですよ!!
ちょっとでも、陣ヶ岡さんを見直した俺の尊敬心を返してくださいよ!!」
陣ヶ岡さんは、笑いながら資料にサラサラっと書き込みを入れていく…
「…何を書いているんですか?」
ん?と、書き込んだ資料を俺に渡す…
「…今回の、クライアントの会話とか趣味や思考を書き加えてる」
「えっ!!
好きなお酒とかまで?…こんな話しもしてたんですか?!」
陣ヶ岡さんは、何気ない会話もビジネスに活かせるモノかもしれない!と、考えているに違いない…
「最知、疲れと緊張で上の空だったからな!
タイプの女の話しもしたぞ?」
う゛…マジで…?
