
アイツまで徒歩5分
第9章 どちらかと言えば……?
「久しぶりですね〜ママさんのラーメン!!メンマがシャキシャキで俺、あれにはノックアウトされちゃったんですよ〜」
お!チャーシューでもなく!煮玉子でもなく!
メンマに目をつけるとは!!
「だよな?!俺も、ママのメンマ絶品だと思うんだよ!!あれ、米にも会うんだぜ?」
最知は、目を輝かせて白米オンザメンマを想像する!!
と―――――――…
個室に入ってすぐ―――――…
俺のスマホが内ポケットで鳴り出した……
とりあえず…スマホで画面を確認すると―――――…
常務からの連絡だった―――…
「え!?陣ヶ岡さん?出ないんですか?常務から…ですよ?」
「だって―――…今は、プライベート!」
だが…最知は、心配そうに俺を見ていた――――…
「ったく!そんな目で俺を見るな!!
出るよ!出ますよ〜〜〜!」
最知の、心配する目に負けて…俺は…電話に出た―――…
