
アイツまで徒歩5分
第12章 夜を追いかけ朝になる
「陣ヶ岡さん!!超〜〜〜〜〜〜〜〜気持ちいい!!
硫黄の香りが…きつくないけど…鼻腔をくすぐりますね!
お湯は透明ですが…ねっとりと肌にまとわりつく…源泉…とはいかないけど…近い温泉ですね!」
「――――…詳しいな…温泉番組見てるみたいだぞ」
最知は、温泉の湯を両手で掬い臭いをかいだり…お湯を落としたり…観察している…
「あっ!解ります?俺、旅番組大好きなんですよ!!さっきの、言い方も旅番組の影響ですから!!」
最知は、ニヒヒっと笑うと肩まで温泉に体を沈めた―――…
「今度は、もっと遠くに行こう…二人で旅をしよう…」
「―――――…///はい…」
最知の隣に…座り…温泉と…最知のハニカミを堪能する…
これだけで…幸せなのに……
人は、欲が出てくる……
キスをしたくなる――――…
