
アイツまで徒歩5分
第3章 火の無い所に煙は立たない
「和磨と…キスしたって…本当に?」
あ…やっぱり怒ってる?
そりゃぁ…恋人だもんなぁ…怒るよなぁ〜…
「あ、…すみません!でも、それは…中森さんとの事を口封じのだから!!」
俺は、ギリギリ…と腕を握られ…痛さと恐怖が交互に頭をぐるぐる回り始める!!
「和磨はね……ノーマルとは…関係を絶対持たないの…
キスなんて……絶対…
最知君って本当にノーマルなの?」
え――――――…え?ぇ?
徐々に…接近してくる中森さんの顔に…
酔いが回っている俺の体や脳が…危険信号を発信する!!
「な…中森…しゃん…え?近い―――――…」
「ましてや……“気持ちいいキス”なんかも…和磨からする訳がない…
最知君……本当はこっちサイドなんじゃない?」
「へ――――…!?え?」
