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ミニスカート

第5章 教室は不思議都市

「嘘だろ、今度はティラノザウルス」
「早く何とかしろ」

ティラノザウルスは獰猛に暴れて迫ってくる。
二人は懸命に走る。

「しめた、プテラノドンだ。つかまれ」
二人は飛来したプテラノドンの脚につかまって空を飛んで逃げた。

プテラノドンに振り落とされると、村の祭りの最中だった。
オカメやヒョットコのお面を被った人たちが盆踊りを踊っている。

祭りに紛れようとすると、オカメやヒョットコのお面を被った人たちが一斉に刀を抜いて襲ってきた。

「やっぱりこうなるか~」
二人は懸命に走って逃げる。

走っていくと、街はサンバカーニバルだった。
大事な所を覆う面積が少ない際どい衣裳で女たちは胸や腰を激しく振って踊っている。

「うっひょ~、いいね~」
丸山先生は今まで走った疲れなど忘れたように躍り出した。

ホシオが密かに期待したとおり女の胸がはだけた。しかも全員・・・。

どうなっているのか、女たちの胸の先っぽはガトリングガンになってきて一斉に攻撃をしてきた。

二人は再び悲鳴をあげて逃げる。

キャタビラ音が響いてきて美少女の乗った戦車が砲撃をして走ってくる。

戦車が砲撃を連打すると、空間に透明な壁でもあるようにヒビが入った。

「あのヒビに飛び込むぞ。これを逃がしたらチャンスはないぞ」
丸山先生は有無を言わさずホシオをつかまえるとそのままヒビに向かって飛び込んだ。

ガラスをぶち破るように二人は空間を越えた。
気がつくと二人は二宮金次郎の像のところにいた。見慣れた校門だ。
なんとか助かったらしい。

「恐ろしかっただろう、不思議都市は。オレも経験するのは20年ぶりだ」
先生は安堵の笑いを浮かべた。

夜、教室に入ってはならないのは、不思議都市の入口になっているからだという。

それにしても、20年ぶりって・・。そもそも先生は何でここに。
まさか先生も誰かの縦笛を狙って・・。
それは触れない方がいいのだろう。

ホシオはボロボロになって疲れた体を引きずるように帰途に就いた。
もう二度と縦笛を舐めようなんて悪いことはしないと固く心に誓っていた。

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