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第11章 キセキの街に最後の恋の旅

たぬ吉が単身赴任を終えて8月になる。

たぬ吉はその街が好きだった。
夏色キセキというその街を舞台にしたアニメにハマり、イベント等を通じて友達になった仲間たち、幕末開国の時代の風情が今もなお残る街の雰囲気、お祭りとかを通じて親しくなった人たち、そして、ラブラブで今もLINEを通じてラブラブしているバツ2さんと娘。

みんな大好きだから、もっとこの街にいたかった。でも、そんな理由で身上書を出すワケにはいかない。

身上書とは会社に転勤したいとか、残留したいとか、昇格したいとかを書いて出す書類で、残留したい場合も書くことになっている。

単身赴任の任期は概ね2年。でも、たぬ吉はこの街が好きだから残留したかった。そんな理由は書けないから、ちょうどタチの悪い取引先とのトラブルが解決しそうもないことを理由に残留希望を書いたが、あっさり却下された。

そんなトラブルは常に起こり得ることだから、それで責任を感じて残留するのならトラブルを抱えた責任者は永遠に転勤できないとか、責任者が替われば解決することもあるとか説き伏せられた。

そういえば、たぬ吉が転勤するところはいつもトラブルがあって、でも、不思議とたぬ吉が責任者になると解決していた。

そんなに毎回トラブルを解決してるんだからもっと出世してもいいのに、仕事も私生活も楽しみたいから、仕事だけに命を懸けて高望みしないのがいいところである。

この街を舞台にした夏色キセキというアニメが大人気で聖地巡礼に訪れる人も多く、聖地巡礼ブームの先駆けとなったのは君の名はやラブライブじゃなくてこの夏色キセキである。

たぬ吉が転勤してからこの街を訪れたのは2回。

今は大人気のラブライブの舞台となっている街が近く(といってもそんなに近くはない)にあって、聖地巡礼に多くの人が訪れて新たな店やスポットも続々登場している。

たぬ吉のクソガーキがラブライブにハマっていて、聖地巡礼とかに行きたがって、帰った時にはまだ単身赴任していればいいのにと言われた。

連休とかには単身赴任の街によくクソガーキを連れて行ったので、その旅行の時にラブライブの街にも寄ろうと算段をしていたのだ。

しかし、これはたぬ吉にとってラッキーだった。

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