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恋空予報

第2章 噂

二宮side



「二宮くん、ちょっといいかな?」

「?
はい。」



美術の時間、大野先生が
俺を職員室に連れていった。


「妹さん、喘息起こしちゃったんだって。
だから、行ってあげて?
いつもの病院にいるって。」

「っ、はい」



……あぁ、高校なんて、来るべきところじゃなかった。


いつも、そのの隣にいてやりたい…


荷物は潤くんに持ってきて貰お。


いつもの市民病院だよな。



「先生、そのは!?」

「あぁ、大丈夫。
園美ちゃん、落ち着いてますよ。」

「よかった……」


俺はその場に座り込んだ。

そしたら、看護師さんが
心配して駆け寄ってきた。


「でも、いつ起こるか分からないので、
できるだけ、側にいてあげてください。」

「…はい。」


ごめんな。その。

にぃに、早く卒業するから、
それまで、待っててな。


「それで、入院はしなくても大丈夫です。
が、一人でいる時間をできるだけ、
減らしてください。」

「…はい。」


病室から出てきたそのは
とても元気だった。


「その、おいで。」

「にぃに~、お迎えありがと。」

「苦しかった?ごめんな。」

「ううん。だいじょーぶだよ。
お母さんがね、来てくれたの。」



…母さんが…?

なんで?

俺たちを捨てたくせに。



「あのね、ゆめのなかで、そのに
大丈夫だよって、言ってくれたんだよ。」

「……そっか。母さん来てくれて、
よかったね。その。」


なんだ、そういうことか…


…その、二人で絶対に幸せになろうな。

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