
恋空予報
第18章 番外編 最近の心情
「翔、あーん」
「へ?…あーん」
潤がウィンナーを
俺の口に入れた。
「潤、食べないの?」
「いや…。朝は食欲ないからさ。」
そう言ってハンガーに掛かってる
上着を羽織る潤。
…俺は心配なんだけど。
体、壊してほしくない。
潤が俺にいったくせに、
自分ではできてないとか
有り得ないからね?
「ほら、行くよ。」
「うんっ」
潤のあとを追いながら、
俺は駆け出した。
「しょーちゃんっ♪」
「…うっ」
今日も朝からばかみたいに
元気な雅紀。
「うってなんだよお。
えへへ、きーてきーて。」
「やだ。聞かない。」
「ひどおっ」
「ひどくないし。」
雅紀の頬を引っ張りながら
俺は答えた。
「う"ー、痛い…」
「しつこい雅紀がいけない。」
「俺しつこくしてないもんねっ」
ぶーぶー言いながら、
俺の腰を叩く雅紀。
「ったたた。」
俺はその場に崩れ落ちた。
「だ、だいじょぶ!?」
「大丈夫じゃねぇよ…」
起き上がるのが辛くて
雅紀に助けを求めた。
持ち上げるとき、雅紀が
俺の耳元でこう囁いた。
「松本先輩って…激しいの?」
