
泣かぬ鼠が身を焦がす
第33章 能ある鷹も身を焦がす(サイドストーリー2)
その光景を見て、私の喉の奥が無意識に鳴ったのが自分でもわかりました
あぁ、私は
いつの間に男性器を見てこんなにも興奮するようになってしまったのでしょうか
ノラ様の時から?
いえ、しかし
こんなにも喉の奥が焼けるような興奮は
今まで味わったことがありせんね
「……」
私は無言で三村様のそこに唇を寄せました
そして、先程歯を立ててしまったことを償うように優しく舌を這わせます
「ん、んん……ぅ」
動物が主人にするそれのように、小さくペロペロと舐めるだけ
性的な刺激をあえて一切しないその行為をひたすらに続けます
先程まで掴んでいた根元は離していますから、達しそうなのに刺激が足りない
そんなところでしょうか
するとそれでも愛液を先端からダラダラ流していた三村様がまた腰をヒクつかせながら
「もっと……、ちゃんと、シて下さい……っ」
と言われました
「ちゃんと舐めて差し上げているでしょう? 先程は痛くしてしまって申し訳有りませんでした。これなら、痛くありませんよね」
三村様の腰が、私の口の方へ押し付けるように動きます
しかし私はそれを避けるように引いて、同じ強さで舐め続けました
