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短編集

第1章 金持ち×平凡

"幼馴染"






普通の人にとったらアルと幼馴染なんてそれだけで嬉しいものなんだろうけど、俺にはそうもいかない。






「わ、悪かったって。おこんなよアル。」



「そーだよ、なにマジになってんだよ!な、響也?」






その声とともに俺の肩に一人の男子生徒の手が触れる。






その瞬間ぐんっとまた体が引かれアルに肩をだかれる形になる。








「さわんないで。」














心臓を鷲掴みされたみたいに動かない。








心臓の音がけたたましく鳴っている。











「もういいよアル。俺別に気にしてねーから。」




「でも....」



「いーから。」






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