テキストサイズ

(旧)短編☆中編小説集

第2章 少年メイド(番外編)

“宏光:17歳”
“太輔:15歳”

春とうとう俺は高校に入学した。



北「太輔、準備はバッチシか?」

藤「あぁ ニコッ」



もちろん、ひろと同じ学校に。



北「よし、じゃ行こうぜ」

藤「おう」



駅までの道のりを2人して肩を並べながら歩く。



橋「あっ、北山くん藤ヶ谷くんおはよ」

北「ハッシー朝連?」

橋「うん」

藤「頑張れよ、ニコッ」

橋「はぁーい」



中学へ通うハッシーと遭遇するのも毎日の日課となり

学校へ着けば―



ニ「太輔」

千「おっす ニコッ」



みんな、そこにいたんだ。



横「今日も一緒に登校か?相変わらず仲いいな」

藤「わた」

五「まっ、俺らだって負けてはいないけど」

河「ライバル視して、どうするんだよ五関」

塚「どうせするなら走って勝負をつければ」

藤「はっ?」



この時代に生き。



戸「北山、早く教室へ行かないと授業が始まっちゃうよ」

玉「ミツ昼休みにまた屋上で会おう ニコッ」

北「あぁ、フッ」

ニ「宮田、俺のタマに手なんか出したら許さないからな」

宮「するわけないじゃん、千ちゃんの前で変なことを言わないでよね」

千「そんときは絞め殺す」

宮「ひえぇーっ」

千「あははっ、大丈夫だって信じてるから」

ニ「半分は本心のくせに」

千「当然、ニッ」

宮「めっ、目が怖い」

玉「もういつまで遊んでるの?ほら行くよ」



グイッ!



宮「うわ、タマ!?千ちゃーん俺の愛は一筋だからなぁ」



宮田がイジられるのも変わってはいない。



北「じゃあな太輔、ちゃんと勉強しろよ」

藤「大きなお世話だ」



あの頃と。

違うのは普通の家庭に生まれ育ったという事だけ。

でもそれでも俺はいや俺達は嬉しかった。

またこうしてみんなと一緒に過ごせる毎日が。

“輪廻転生”

生まれ変わってもその絆は同じなんだと。

そこに愛がある限り―




end―


ストーリーメニュー

TOPTOPへ