テキストサイズ

枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第7章 秘密の場所で思わぬ遭遇

「どうしてそんなこと……信じられない!
私だったら胸ぐら掴んでひっぱたいて
慰謝料請求しちゃいますよ!」

熱くなってしまった私の肩を
ポンポンと諭すように軽く叩いた。

「妻には好きな人がいてね。俺が半ば強引に
その相手から妻を奪ってしまったんだ」
「それって佳祐ですね!……あッ!!!」

佐伯胡桃の名前は出さないよう
気を付けていたのに
つい元カレの佳祐の名を口にしてしまった。

「じゃ、俺も妻とは言い辛いから胡桃で」

ある程度の話を知っていながら
聞き出そうとしていた私を
咎めるようなことはしなかった。

懐が深い人だなと思った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ