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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第9章 本條斗真の事情①

最初に俺の元を離れたのは範子だった。

範子と俺との間に生まれたと
信じて疑わなかった子供が
実は元夫との間に
設けた子供だったということを
後に知る。

その際に俺が種無しだということを証された。

それから間も無く
妻である胡桃に別れを告げられた。

真っ先に思い付いたのは
愛人関係を継続していた
架純、瑠美、睦美の存在。

そんな時にでも自己防衛することしか
考えていない馬鹿な俺だった。

「胡桃……誤解なんだよ。俺は胡桃しか……」
「子供ができたの」

胡桃は予想だにしていなかった言葉で
俺の言い訳を塞いだ。

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