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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第14章 梶ケ谷秀吉の事情①

「外商呼んで」

ドアを挟んだ向こう側に
水谷が控えているというのに
あえて内線電話を使う。

『いつものパソコン機器関係で
よろしかったですか』
「違う。スーツとか靴とか時計とか
僕が身につける装飾品全部だ」
『あら珍しい』
「あと美容師も呼んで」

中身がこれだというのに
外見から固めようとする自分に笑った。

僕は本條斗真に感化されていた。

そしてそれは遥香の為でもある。

遥香と釣り合う男になりたい。

その一心で僕は突き進む。

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