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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第16章 椎名佳祐の事情

「うぎゃ───────────ッッッ!!!」

続いて海翔が便乗するかのように
泣き出してしまった。

「佳祐!海翔をお願い!」

胡桃は先に泣き出した陸翔を抱っこすると
「よしよし」とあやす。

海翔は抱きかかえるとすぐに泣き止んだが
陸翔が泣いている手前
リビングに連れていった。

「海翔……この貸しはでかいぞ」

胡桃を抱き損なった。

海翔はそんな大人の事情など知る由もなく
俺の腕の中で「キャッキャ」とはしゃぐ。

リビングに無造作に置いてある携帯電話が
不在着信を知らせていた。


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