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枕営業~遥香はセックスを武器にした~

第18章 本條斗真の事情③

「相良部長……頼みますよ!貴方それでも人事を
まとめる人間ですか!」

出社すると秘書の尾崎が
人事課の相良部長を叱咤していた。

「どうした?朝っぱらから」

尾崎は相当苛立っていた。

「以前派遣会社に依頼していた社長秘書の公募を
取り下げていなかったようで……
その募集に引っ掛かってしまい派遣会社から
先程連絡がありました」

この尾崎はその公募で俺の秘書となった。

優秀だったゆえに派遣会社を辞めてもらい
正式に本條グループの一社員として採用した。

それにしても相良部長……

二年前の公募を未だ取り下げていなかったとは。

どのみち大した問題ではない。

「断ればいいだろ」

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