
あの日の空が見えるまで
第1章 プロローグ
ー4月16日
「ひな!!!うしろ!!」
ーーー悠太は叫ぶ
『え?どした……』
わたしの言葉はそこで途切れた。
キキィィィーーーー
ドォォォン!!!!
あ・・・れ・・?
わたし・・浮いてる・・・?
そう思った瞬間わたしは地面に強く打ちつけられた。
「ひな!?ひな!?」
『……ぁ…ゆう…た』
「ひな!!待ってろ!今救急車よぶからな!!」
痛いなんて思う暇もなく意識がだんだんと薄れていく・・・
あぁ・・・わたし死んじゃうのか・・・
ごめんね・・・ゆう・・・た・・
ばい・・・ば・・・・い
そこでわたしの意識は途切れた・・・。
