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愛したカノジョは指名手配

第3章 初めてのデート

スペイン料理のレストランだった。

「この店超穴場なんだ。って言っても俺が
見つけたわけじゃないけどね」

甘いのか辛いのか。

塩っ辛いのか薄味なのか。

硬いのか柔らかいのか。

度を超えてしまった緊張感で口の中は
麻痺同然だった。

初デートどころか
こうして男性と二人きりで向かい合って
食事をすることは初めての経験であり
一生無縁だと思っていた。

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