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意味が分かれば怖い話! *。

第24章 電話の内容

明け方に、彼女から電話がかかってきた。
電話に出たが、何故かあいつは息を切らしていて、俺が挨拶しても返事がない。

一言だけ「話して、話して」と言ってきたが、何を話せばよいのやら。
よくよく聞けば、電話の向こうから 

「もっと聞こえるように言ってやれよ、愛しの彼氏へ」

と、友人の笑い声が聞こえてくる。
さてはあいつら、俺を差し置いて飲んでるんだな、きっと。
飲み屋の騒音で俺の声が届いていないんだ。畜生。

「話して」って、電話越しにトークさせるつもりか。

乱入してやろうかとも考えたけど、 

急に電話も切れちまったし、眠気には抗えないので、やめた。 

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