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ふたり、溺愛中

第7章 キスだけじゃ、我慢できない…っ

「じゃあ優、もう一回」


「ぁ ん…………」






もう一度抱き寄せられると、悠さんは私に甘い甘いキスをしてくれた。




唇を啄み、舌を絡め合って。

どちらともつかない唾液をすすり合い、お互いを感じ合うの。







「ん…あ ん…………」





キスだけで、こんなにも気持ちよくなれるなんて思わなかったよね。

何度もキスを交わしていると、そのまま身体まで溶けちゃいそうになるの。



もういっそ、このまま本当に溶けちゃいたい……………







「…ん。
そろそろ、この辺にしとこうか。止まらなくなりそう」



「ぁ………」




くちゅり と音をたてた唇が、切なく離れた。


昨日の時と同じだよぉ!







「じゃあ、行ってくるよ」



「…うん。
行ってらっしゃい」




甘い甘いキスをした後に、ドアを開けて出て行く悠さんの後ろ姿を見るのが、こんなにもツラい。









「…私も、寝てる悠さんにキスしたんだよ。
でも悠さんだって、気付かなかったんだから」






止まらなくなんて、ならなくていいもん。

キスだけじゃ切ないよぉ。





もっと、悠さんとの時間を過ごしたいのに…。



















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